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真珠湾攻撃のイメージ | toraneko [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=44475870

真珠湾攻撃のイメージ | toraneko [pixiv]

おはよう、しゃしゃ。
今日の日本時間朝7時、安倍総理がハワイで意見を述べたよ。
スピーチライターが書いたものを読むと、
なかなかにくいなあと思ってしまった。

そこで文章を読んで気になった部分を書いていく。
ひとつ前提として、総理大臣の発言は私たちに比べ、とても重たい。

きれいごとだとしても、総理の発言一つで日本の未来に関わってくる

記事全文:安倍首相所感「和解の力」全文

全文は上記リンクから読んでほしい。
NHKでは「※※※」という形で文章が分かれている。
なので、一つの段落として捉えるよ。

 

第一段落

第一段落はパールハーバーで何が起きたのか、
「論理より表現・小説」手法で描いている。

兵士たちが日本軍の奇襲で亡くなったので、
総理大臣として哀悼の意を述べる。

直接「爆撃し、人々を殺しました」書くのでなく、
「爆撃が戦艦アリゾナを二つに切り裂いた」と、
わざわざ「切り裂いた」やんわりな表現を使っている。

切り裂いたには戦艦を真っ二つにする意味だけでなく、
生と死の分かれ目、人々の愛する心が分かれるという意味でも使う。

ある意味和歌で使う「掛詞」として比喩を使って表現している。
他、気になった部分はこちら。

耳を澄ますと、寄せては返す、波の音が聞こえてきます。
降り注ぐ陽の、やわらかな光に照らされた、青い、静かな入り江。

初めの文章にて、波の音を比喩に例えながらも、
聞く人々をほめたたえる印象を与えている。

「やわらかな光」は太陽を意味しているのだけど、
同じくそこに住む人々も褒めている。

「やわらかな」という表現を入れなくてもいいけれど、
入れたほうが、聞き手に「やわらかい」印象を与える。

耳を澄まして心を研ぎ澄ますと、風と、波の音とともに、兵士たちの声が聞こえてきます。
あの日、日曜の朝の、明るく寛いだ、弾む会話の声。自分の未来を、そして夢を語り合う、若い兵士たちの声。最後の瞬間、愛する人の名を叫ぶ声。生まれてくる子の、幸せを祈る声。

「過去の体験を想像」してもらう表現を使い、
悲しみを分かち合う効果がある。

この文章を入れると、聞いている側はより「具体的」に想像できる。

 

第二・三段落

第二段落は哀悼の意をささげながら、
日本としてどんな立場で責任をもっているのか。
日本の立場を米国に伝えているよ。

第三段落は安倍総理が一人の日本軍人の墓石に立ち寄り、
米国に感謝の意を述べている。

日本人でなく米国人が墓石を立てた。
真偽はわからない。ハワイにいた日本人が墓を作ったのかもしれぬ。

でもハワイで米国人がたてたと聞けば、
日本人だろうがそうでなかろうが、どうでもよい。
「米国人」が建てたという言葉に意味がある。

そこから米国を褒めている。

戦争が終わり、日本が、見渡す限りの焼け野原、貧しさのどん底の中で苦しんでいた時、食べるもの、着るものを惜しみなく送ってくれたのは、米国であり、アメリカ国民でありました。
皆さんが送ってくれたセーターで、ミルクで、日本人は、未来へと、命をつなぐことができました。
そして米国は、日本が、戦後再び、国際社会へと復帰する道を開いてくれた。

GHQが仕掛けた日本への弱体化戦略を考えると、
怒りを抱く人もいるだろうけれど、
それを述べてしまったら、米国人の喜びは失われるだろう。

「こんな公の場で、耳をふさぎたくなる言葉を言わないでくれ」

そこから米国人が反感を抱き、戦争へ向かう確率もある。
だから「彼らの心象を下げる言葉」はあえて言わない。

不都合な情報はあえて出さない。
大手マスコミがよく使っている情報攻撃の一つだね。

 

第四・五・最終段落

第四段落では、米国大統領だったリンカーンの名前を上げ、
日本国民の代表として感謝をしている。

リンカーン大統領は共和党で、
南北戦争を通し、黒人奴隷解放を行った人だ。

まあ、黒人奴隷解放も人倫や正義のためではなく、
リンカーン側にとってメリットがあるから行った。

奴隷は芸能プロダクションと同じ関係。
事務所と契約するより、フリーにした方が使いやすい。
南部は事務所を作って専属契約をしていた。

奴隷解放という名目で、奴隷フリー宣言してもらうと、
自由に奴隷を使い、確保も簡単にできる。

参照:リンカーンと奴隷解放宣言の裏側

第五段落は「未来」に向けての話をしている。
未来は厳しい状況になるだろうから、
日米として今、どんな対策をとるべきか?

そのうえで世界の人々に訴えたい「和解の力」、
最後の第六段落では再び比喩を使いながら、

パールハーバー=和解の象徴

新しい定義を行った。
パールハーバーが和解の象徴となる場所につながるかは、
今後の歴史教科書が役割を担う。

歴史の教科書に、
「2016年、安倍総理の演説によって、
パールハーバーは和解の象徴と言われるようになった」

教育していけば、次世代の日本人はパールハーバーに対し、
いろんな思いを抱くだろう。

 

相手に配慮した文章術

安倍総理の真珠湾演説を読み終えて、
「米国民をはじめとする、聞き手の心情や想像力をかきたてる」
文章に仕上がっている。

英語の論理手法より日本語の特徴がよく表れている。
日本語というよりは「和歌」の特徴というべきか。

直接書くのでなく、やんわりとぼかしたうえで、
相手に感謝しつつ、米国の「理想」を彼の口から伝える。

米国民を貶める言葉を用いず、
パールハーバーに「新たな定義」まで行う。

スピーチライターは何を狙ってこんな文章にしたのか?
ふと浮かんだ「狙い」を想像してみた。

1 米国が日本を見限らないような情報戦。
2 日本特有の表現が向こう側にも通じるか?
3 日米双方が演説を聞いて不快を抱かせない。
4 敵国が「悔しがる」ほど、隙を与えさせない日米関係。
5 次期大統領への「理念」確認と「裏切り」食い止め。

世の中はきれいごとではないから、
スピーチライターがいくら頭を絞っても、
米国が自国利益のために、日本を裏切る考えもある。

ただ、スピーチをその場で聞いた人たちは、
総理に対して「憎しみ・悪い」印象を持たない

冷静に振り返ると「何言ってんだ?」思うかもしれないけれど。
ひとつの情報戦略だね。

 

総理と私たちの違い

安倍総理の演説はただの主張ではない。
日本国民の「代表者」としての主張だ。

いや、日本の将来に関わる出来事だ。

米国へ対し、恨みや愚痴を込めた演説を行うと、
述べる側としては気分が良くなるけれど、
言われる方は「事実」だとしても、良い印象を抱かない。

人によって「あ、喧嘩を売っているの?」
反感を抱き、そこから日米再対戦が行われるかもしれぬ。

私は総理大臣でないから、米国に対して自由にものが言える。
でも総理の立場に立つと、自分の発言一つで米国と戦うかもしれぬ。
戦ったら国民が犠牲になるから、迂闊な表現が許されない。

目の前に刃があり、のど元に刺さりそうな状況で、
日本として生き延びる道はないかを模索している。

その状況を踏まえたうえで、改めて読んでみると面白い。
総理大臣がいかに「自分の態度ひとつ」で国民の将来を左右するか?

関わっているのだから、
総理大臣といったリーダーになりたい場合、
そこを見たほうがいいと、私は思っているよ。

スピーチライターは日米国民に対し、
なるべく不快な印象を与えず、敵対意識も植え付けさせず、
日米が武器を使って(経済は別)争う確率を減らす。

ライターが誰かわからないけれど、
彼の表現ひとつにも「将来」がかかわっている。
書いた人、すごいよ。

 

相手を思いやる気持ち

スピーチライターが書いた原稿を何かしらの形で応用できないか?

小説を書くとき、ただ自分の好きなことを書くよりは、
読者の気持ちを「良い」方へ促すよう、配慮できないか?

良い方というより、相手の尊厳を高める表現というべきか。
(相手=読者、お客様、取引相手など)

しゃしゃも気になった場合、ただ読み終えて終わりでなく、
印刷して「気になった個所」をペンで丸を付け、

「なぜ気になったのか?」
自分に問いかけてみると、何かを得ると思うよ。

過去記事:現代文読解を受験以外で行かすために

センター試験も近くなったので、
「現代文」の読解問題として自分で設問を出し、
考えてみるのもいいだろう。

さらに「世界史」の勉強にもなる。
日米がどんな歴史を歩んできたのかを確認する。
するとより深い視点から物事を観察できる。

いろいろ使い方はある。
ただ読んでページを閉じるのはもったいない。

「何か使えないだろうか?」検討してみよう。

気づいたことがあったら、はてぶへコメントしていただくとありがたい。

 

おまけ:去年のこの時期

来年のクリスマス

ここからは安倍総理の演説解説でなく、
私が今実験して気づいたことを載せるコーナー。

インスタグラムでイラストを上げています。
最近、グラビアアイドルの模写を中心に行っています。

人間を模写するの、とても面白いです。
人間を描くと、人体がわけわからなくなります。

ところで、今年のクリスマスは終わりを告げましたが、
子供は来年のクリスマスに向けて、待っております。

子供にとってクリスマスは特別な日。
誰かを祝うのでなくおいしい思いができる日

日本は去年、日韓合意がこの時期に発表されました。
今年はハワイの真珠湾訪問とロシア大統領のお出迎え。

日本にとって、誰がどのような形でおいしい思いをしたのでしょう?

原稿ちゅう

後もう一つ、「気づき」に関してキンドル向けに本を出します
思いつく内容はパパパッと書けるのですが、
問題は書いた後、いかに編集していくかです。

上記画像は編集して流れを作っている段階の一部。
文章は書くより編集が難しい。

演説を書いたスピーチライターもどれだけ編集を加えたのか。
そのうえでいろいろな配慮や敵からの攻撃をかわしたのか?

文章を書くうえでの「政治的な裏側」を考えると、
ライターの描いた原稿はより面白くなります。

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