「SEALDsは平均偏差値が28程度」一部の人からバカにされております。
偏差値が低いから馬鹿にされるのでしょうか?
確かにそれはあるでしょう。
人間、少しでも優位だと思ったら見下す傾向がありますからね。
ということで、偏差値を見ていきましょう。
偏差値が低いと馬鹿にされる?
上記画像はハロウィンパレードにおける替え歌です。
別に替え歌は風刺が入っている程度で問題ないのです。
しかし、みんなに配布するために「HOLLWEEN PALADE」と、
「Halloween」スペルミスを行ってしまう。
間違いは誰にだってありますから仕方ない。
しかし問題はこの替え歌は一人の人間が作ったわけでないのに、
誰も指摘する人がいなかったという事実。
そこから「偏差値が低いって、些細なミスも気づかないんだな」
嘲笑の的になってしまうのですね。
「大学生にもなって、何単純な間違いをしているんだ」
という意味を含んでいるのです。私だって時折ミスするとき、言われます。
「確かに間違っていました、ご指摘ありがとうございます」
といって、すぐ間違いを直せばいいだけなんですよね。
しかし彼らを見ていくと、受け流しができていない。
食って掛かるうえに正義を主張するからいじられやすい……
過去記事:青林堂の見事なクレーム対策と激怒する人
参照:
高い偏差値じゃないと恰好つかない
はすみリストは合法、お前らは卑怯や
偏差値が高いから立派は誤解
偏差値は確かに学歴を決めます。
だからと言って立派な人ばかりとは限らない。
フェイスブックに個人情報をばらまいたF-secureの元部長、
(F-secureはセキュリティ会社)
彼は東京大学卒業で、会社では人事やスマホセキュリティリーダーなど、
とてつもなく重要な役職についていました。
それでも感情に身をゆだねたことと、
敵視する側に攻撃を加えたく、愚かなことをやってしまった。
バカをやるのに偏差値は関係ありません。
むしろ偏差値が高いと、興味の対象が増えるため、バカをやりたくなるのです。
(ただし人を傷つけるか、喜ばせるかはまた別の問題)
偏差値が意味する本質
基本的に学力を図るといわれる偏差値。
偏差値が高いと、それだけ思考力も深くなります。
基本、東大などの偏差値が高い大学の問題は難しい。
難しさはどこから来ているのかというと、重箱の隅をつく問題でなく、
むしろ基本を確実に理解しているかが問われています。
そのうえで「別の視点」から問題を出している。
この基本がとても厄介なのです。
ある程度の大学なら公式や解き方さえ覚えていれば、
特に考えることもなく、問題を解けます。
しかし難しい大学は基本原理を踏まえたうえで、
「知ってた? こんな視点もあるんだよ」を問題にするから厄介。
難関と普通の問題例
普通の大学ならこんな問題を出すでしょう。
2015年、中国が自称領海と称する[1]にアメリカ艦「ラッセル」が到着。
問題:[1]に入る言葉は何か?(答;南シナ海)
簡単なレベルだと、これ以降掘り下げません。
難しくなっていくと、出題者もいろいろ考えなければなりません。
問題は単に出すのでなく、目的があって出すのです。
私が思い浮かんだ問題はこちら
・中国が南シナ海を領海と勝手に宣言した
・日本は中東から石油やエネルギーを購入している
問題;日本が南シナ海に固執する理由を述べよ。
この問題を解く際、南シナ海がどこにあるかはもちろんのこと、
日本と中国の現代史を知っておかないといけません。
また、リード文を通して「石油やエネルギー」から、
日本のエネルギー事情を知っておかないとわかりません。
なぜ私がこんな問題を出したのか?
日本にとって南シナ海は何を意味するか?
回答者はきちんと現状を把握しているか? 確かめるためです。
基本を忠実に押さえる
基本を押さえるということは、分解に等しい。
分解した後使うことで、自分のモノになるのです。
例えば古文で使われる「おはす」
おはすは御座すと書いて、尊敬語になります。
意味「いらっしゃる、おいでになる」
例文:少尉、京都へおはしける
(少尉が京都にお越しになった)
敬意:作者⇒少尉
これがわかると、同じく古文を読む以外にも、
「先生、自宅におはす」と、応用できますよね。
基本を知っているからこそ、応用できるのです。
この応用が基本の次に曲者です。
応用とは「違う視点」
※ 地図をひっくり返すだけでも違うでしょ
応用という言葉は「ある物事を違った側面から観る」
という意味で使われます。
例えば先ほど書いた南シナ海問題に対し、
物理の視点から分析できないだろうか?
物理の力学から南シナ海で起きている現象を当てはめてみる。
何を書いているかわかりませんよね。
私も自分で書いて意味が分かりません。
しかし、地理・歴史・物理の基本をきっちり抑えると、
これらのつながりが見えてくるのです。
一つ応用例として、物理学に出るニュートリノが、
私たちの生活にどうかかわってくるのでしょう?
この問題を解くにあたり、ニュートリノの意味や役割を知ること。
次に私たちの生活や身の回りをつかんでおくこと。
そのうえで「この二つに関連するとしたらここかなあ」
推測していくことで、応用力が付くのです。
偏差値で図れない社会経験
大学に進学する人のほとんどは高校からすぐ大学に入ります。
社会経験不足のせいか、どうしても考えることは現実より理想です。
理想を語ることも進むことも全く悪い事じゃありませんよ。
ただ、理想を進めば進むほど、理想の反対側が見てきます。
反対側は目を覆いたくなる苦痛で、体と心から受け入れないと、
理想ばかり逃げてしまい、お先真っ暗な状態になります。
社会経験を積むうちに、世の中は問題だらけと気づきます。
今までは与えられた問題をただ解いていくだけだった。
しかし社会は自分で問題に気づき、解かねばならない。
問題に気づく方法は、別の分野で基本をきっちり抑え、
基本を元にした問題を自分で作ってみること、妄想することです。
結び:偏差値は何を意味する?
「普段から何を観て、注意して、考えているか」
一つの事件に対し、言葉を調べたうえで、
「別の見方はできないだろうか?」
普段から疑問を持つことで、広がりやつながりを得る。
偏差値を上げるなら、まずは基本をきっちり押さえる。
その後基本を元に自問自答していけばよいと考えています。
受験生や偏差値に関係なく必須の情報と私は考えています。
頑張ってください。