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かぐや姫はお月様に帰る、別れを象徴した物語です。

一方竹取物語は社会風刺とオチの面白さが一級品。
そりゃ紫式部の姉御も源氏物語で言いますわ。

「竹取物語こそ、物語の原点だ(私訳)」

竹取物語とかぐや姫を両方読むと、姫に対する考え方が変わります。
また、竹取物語で扱う風刺は現代に通じるものがあり、
人をくすっと笑いに誘うテクニックを持っています。

記事を読んだ後、竹取物語の朗読をお勧めします。

 

かぐや姫と竹取物語の違い

かぐや姫

かぐや姫も竹取物語も話は同じです。
ただ、かぐや姫は彼女自身が結婚させないために考えたこと、
結婚したいと考える5人の貴公子による挑戦が省かれています。

竹取物語の面白さは5人の貴公子がそれぞれ頭や財力を使い、
ある者はかぐや姫を騙し、ある者は真摯な対応をし、
かぐや姫と結婚しようと迫ります。

うち一人は危うく結婚する羽目になったのですが、
周りが密告して結婚を逃れることができました。

よって知的対決を通し、だんだんとずる賢くなるかぐや姫が面白い。
また、かぐや姫の意地悪な部分も和歌を通して伝えるから、
ユーモアがあって非常に楽しい。

子供に向けた物語はそこらが覆い隠されていますね。
かぐや姫はあくまでもかわいそうな女の子と感じるでしょう。

だから、子供に読んだ物語は今一度読み直すことをお勧めします。
漫画含めて読み直すと、自分がどんな作品を好んでいたか?
自分の生き方を知るヒントになると思っています。

 

竹取物語の「掛詞オチ」

竹取物語に出演する5人の貴公子に対し、「言葉オチ」が待っています。

例えばかぐや姫が同情した中納言。
彼はかぐやから燕の子安貝を取るよう命じられました。
木に登って燕から貝を手にとったものの……
貝殻でなくふんだったため、彼は言います。

「ああ、貝がない」
ここから「期待と違うこと」を「貝(甲斐)なし」と呼んだ。

貝殻の「貝」と「~するだけの値打ち」という意味の「甲斐」
掛詞として使っている。日本語だからこそできる技です。

甲斐なしは古語だと「かひなし」、現代語だと「甲斐ない」です。
「効なし」ともいいます。「効果がない、価値がない」という意味です。

作者は意味もなく使わず、物語に沿って使うから面白い。

竹取物語の「掛詞オチ」は私たちでいうところの、
政治家の失言やブーメランが跳ね返る状態を笑うようなものです。

参照:一番面白いバラエティ番組は国会中継

 

風刺を分析する

朝鮮かるた

※ 朝鮮かるたはまさに風刺のオンパレード

竹取物語は貴公子一人を除いて、
みんなから馬鹿にされる立場を取ります。

口ではいいことを言いながら、
行動はちぐはぐ、嘘をつく、不正する……

そこをかぐや姫などに指摘されて恥をかくことと、
掛詞にぴったりな創作話を作ることによって、
「お笑い」へと昇華させているのです。

実際あの時代からそういう人がお上にいた。
彼らをモデルに話を創ったそうですね。
風刺をする際のポイントを紹介します。

 

お上と感じる存在に怒りを持っている

お上は何も政治家だけでなく、芸能人や先生など、
自分にとって「立場が上と感じる」人を意味します。
自分より才能がある人、資金がある人……○○がある人。

言動に矛盾がある

言葉でいうことと、実際の行動が正反対の人。
あるいはいいことを言っておきながら、何も行動しない人。
そこに「風刺」したくなる本能が働いてしまうのです。

掛詞を意識したオチ

ここが腕の見せ所。単純な罵倒なら誰だってできます。
しかし品はないし、周りが見ると「こいつもたいがいだなあ……」
引いてしまうのですね。

そこでユーモアあふれた笑いを織り交ぜる。
事実を踏まえて冷静に思ったことにひねりを入れるのです。

例えば民主党の岡田克也代表と、
共産党の志位和夫委員長が連立するのではないか?
このニュースが流れたとき、私はつぶやきました。

二つの政党が連立した場合、
岡田さんの「おかだ」、志位さんの「しい」を合わせて、
「岡志位:おか(だ)しい党」にしてほしいなあ。

今の政党には「山本太郎とゆかいな仲間たち」があります。
だから、岡田さんと志位さんが「民共党」「共主党」
といった言葉より「岡志位党」にしたほうが覚えやすい。

ユーモアあふれる表現を出すことは単に悪口を言うのと状況が違います。

ちょっと笑いを提供することによって、
「なんだこれw」という気持ちを引き出していくのです。

人間、何でもかんでも固い考えだと争いが起きてしまいます。
また直接相手を馬鹿にすると、自分にも跳ね返ってくるのです。
だからこそ、風刺する場合は笑いになる要素を必ず考える。

すると単なる罵倒でなく、知的にとんだ笑い話となって、
後世に語り継がれるでしょう……

 

結び:竹取物語について

竹取物語を読む場合、角川ビギナーズクラシックがおすすめ。
作者による物語の筋道、5人の貴公子によるオチは最高です。
ぜひ読んで、風刺とお笑い力を身に着けていきましょう。

 

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