「(自分の)子供が少しでも賢くなればいいなあ」
そう思い、塾や家庭教師による学習サービスを申し込もう。
そう考えているなら、良き教育があります。ただし、しゃしゃ(あなた)も参加必須。
親子で同じものを勉強することによって、
子供はもちろん、大人にとっても面白い知恵がつきます。
塾や家庭教師を頼んでも、子供が率先して勉強しないと意味ありません。
勉強する力は普段の日常生活にかかっていると考えています。
子供が勉強したくなる方法として、以下の3つをお試しください。
1 一緒に物語を素読
※ 源氏物語や枕草子は音読をお勧めする
初めに図書館で絵本や物語を借りてきて、一緒に音読します。
音読する場合、私が先に声を出し、後で子供に読んでもらう。
素読をやってもらうのです。
声をはっきり出して、感情を込めるとよいですね。
テキストは童話や絵本、古典の素読が良いです。
(古典は子供が拒否するので、現代語訳を読む。私は古典を素読中)
素読は明治の知識人もやっていた
※ 学問のすすめ(Kindleで無料読み可)は読んでおこう。
Kindleを入手し、インストールするならこちら
森鴎外、福沢諭吉、湯川秀樹――知識人が子供のころ、
父親や先生などからやらされていた教育法です。
子供からすると、意味不明な本を読まされて嫌だっただろうなあ……
私は勝手に思っています。
斎藤孝氏によれば、声に出して文章を音読することで、
語彙力や思考力、文章の区切り方などをつかんでいくとのこと。
勉強革命! 「音読」と「なぜ」と「納得」が勉強力とビジネス力をアップさせる
他に「音読」で東大合格をした人もいます。
私が音読の良さを見直す契機となった人なのです。
彼の本は音読勉強を志すならぜひ読んでおくこと。
2 テーマを決めてアウトプット
※ 「皿の言葉を代弁する私」がテーマ。
誰かが創った本の音読もよいのですが、
できるなら親子で童話を作り、書いたほうが良い。
他人が創った作品を眺めるのもよいのですが、
自分たちで創ったものは魂が入り、感動も違う。
親子で協力して作品を作る。
作品は本や絵に限らず、図画工作も含みます。
モノを作るということはアウトプットです。
アウトプットはある程度の基礎知識がないとできません。
ない場合、情報を取り入れるしかありません。
だから、アウトプットをすることによって、
自分がどこまでわかっているのかを試せます。
一例を示します。
物語を作る
※ エネルギーを送る絵、これもテーマの一つ。
物語を作る場合、子供から「テーマ」を聞きます。
例えば「意地悪なお姫様がひどい目に合う」
子供のテーマに合うよう、色々な本を読みながら考えます。
「意地悪なお姫様ってどういった意味で意地悪なのか?」
「ひどい目に合うってどんな目?」
「あった後、どうする? 教訓は?」
取材として図書館で関連本を読む、子供や周りから直接話を聞く。
まとめたものを簡単でよいから書きます。
あるいは子供の口から物語を語ってもらい、
自分は書き写していくのです(音声録音ソフトを使うとよい)
主要な情報だけを抜き出し、原稿用紙3枚ほどで終わらせ、
何度も自分で音読し、推敲を重ねていきます。
単語や熟語は使い方が適切かどうか、
辞書を使って調べることを忘れずにしてください。
初めて文章を書く場合、
自分の言葉で伝えられる範囲内で書くこと。
子供と協力してできた作品を上げておきます。
参考として動画をご覧ください。
絵を描いてもらう
絵を描く前に一つテーマを設けさせます。
「笑っているネコを描いて」
すると、娘は考えながらも絵を書き上げるのです。
絵を描いてもらった後は褒めるだけでなく、
「どうしてネコを赤くしたの?」
「どういう状況で笑っているの?」
根掘り葉掘り尋ねながら、
娘が何をテーマに描いたのかを感じてもらうのです。
その後、自分も同じテーマを書いて見せ合うとよいですね。
3 質問を通し、要約や要点を考えあう
質問は何でもすればよいというものではありません。
きちんと狙いをつけて尋ねるのです。
例えば
「桃太郎ってどんな物語だっけ」
⇒要約力を試す
「桃太郎が桃に閉じ込められた理由は?」
⇒物語の中で考察してもらい、発想を広げる
質問ほど己が普段、どれだけ物事に取り組んでいるか?
が試されると考えています。
細かい質問ができるということは、
自分もよく知っていなければできません。
質問の深さは普段、どれだけ物事に接しているか?
で決まると考えています。
今、自分が取り組んでいるものに対し、
「なぜ? どうして? 何が?」問いかけつつ、
質問の狙いをはっきりしておきましょう。
質問について、こちらの本をお勧めします。
質問がいかに将来の自分につながるかを記した本です。
彼らはどのような質問を自分に投げかけて成長したのか?
参考にして自分に問いかけてみてください。
自問自答をする中で、丹田に力が入れば「やれ」ということです。
予想外の答えはメモしておく
※新桃太郎伝説より。カルラは有名、夜叉姫かわいいよ^^
娘について「桃太郎ってどうして桃に入っていた?」
尋ねたとき、娘はこう述べました。
「桃太郎はもともと鬼ヶ島の人間だった。
そこに鬼が襲来。村人を皆殺しにして、桃太郎は桃の中に隠れた。鬼は桃が嫌いだったので、蹴り飛ばして海に流した。
桃太郎は桃の中で息ができず、窒息死した。その間に大人から赤ちゃんになってしまい、
生まれ変わったときにおばあさんに拾われた」
普通に考えると矛盾も多いけど、一つの回答として私はメモしました。
「こういう解釈もあるんだなあ」と。
面白いと私は考えているのですが、どうでしょう?
予想外の答えが出た場合、メモを取りましょう。発想を広げるヒントになります。
潜在意識へ刷り込む
※ 気の世界はまさに「察知」の練習。詳細はこちら
教育は子供や次世代に特定の思想を植え付けます。
思想は「すべてを中立に見る」「○は良くて△は悪い」を含みます。
しゃしゃはどの思想をもっているでしょう?
学んだことを反復して、
心の奥深くにあるプログラム――潜在意識に浸透します。
潜在意識は自分の知覚できない部分で意思行動を操作します。
例えばお金に対して罪悪感を持っている場合、
原因は周りからお金に対する価値観を受け取り、
心の奥深くに浸透してしまうからです。
※ プラカードも潜在意識に思想を植え付ける道具となりやすい
潜在意識を変えるなら、自分で再教育を行う必要があります。
半年以上は費やし、意識を変える。
結果、今まで無理と感じた部分ができるようになります。
ただし、勉強しても無理な分野は「面白い」と思わない限り、
やらないことをお勧めします。
勉強して「面白い」と感じた分野を中心にやっていくこと。
特に子供と一緒に勉強することで、
それまでの自分を見つめなおし、潜在意識を書き換える機会です。
意識を書き換えると視野も変わるため、
「今の自分を脱却したい」考えているならぜひやるべし。
脱洗脳のプロ、苫米地氏の本はただ読むだけじゃ意味がない。
重要なことは書いて潜在意識に言葉を落とし込むこと。
考え方が変わると、気持ちに少しばかり余裕ができます。
教育・学習の成果が表れるとき
※9.11テロ事件、決断が生死を分けた
一人で物事を決断するとき、学習成果が現れます。
危機的状況が発生し、決断を迫られたとき、
最悪な選択肢を取ってしまうか、最善策を取るか?
最悪な選択肢を取ってしまうと、
より自分の生き方を狭め、追い込み、仲間も失っていくのです。
(かつての自分がそうだった)
そうならないために日々、様々な分野から学ぶことが必要。
学びは事例から色々なことを分析し、
「自分ならどうするか?」を考え、決断することです。
最悪の選択を取ってしまう場合、たいていその場の状況に流されます。
いったん冷静に考えることを忘れ、目の前の利益にぶら下がってしまう。
冷静に考えると、目の前の利益は大きな損失を被ることに気づくのです。
しかし、焦っていると気づきにくい。
※ パクネ将軍は"日本"にとって最高の決断をするお方
子育てをする場合、子供は必ず人生で危機を味わうと想定します。
その時、冷静に対応して最悪の選択しをなるべく踏ませないよう、
普段から疑問を出して考える機会を与えることが大切だと思います。
ただ、難しい事をするのでなく、
「桃太郎はどうして鬼ヶ島に向かったんだろう?」
「桃太郎が生まれなかったら、誰が鬼を倒すのだろう?」
すぐに考えられることを問いかけるのです。
とっさの時、やはり良き質問が最善策を導き出します。
常に質問力を鍛えておくようにしてください。
終わりに
子供への教育は大人の成長にもつながっています。
塾や家庭教師は学力を上げるのに役立ちますが、
勉強する習慣と意味を子供なりに理解していないと、
やる気が起きず、勉強嫌いになってしまいます。
勉強は何も国語数学理科社会だけでなく、経理や交渉など様々。
すんなりと実生活に生かすために、普段の勉強姿勢が大切なのです。
その基礎を上記のやり方でつけてあげることで、
子供だけでなく、大人の成長にもなります。
ぜひ幅広い視野から物事を見渡し、
世の中の本質をより深く見つめれるようになってくださいね。