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私は現代文の小説問題を今でも読み、時々解いています。
小説を通し、より深く物事を考える癖がつくからです。

小説は読み方を変えるだけで、相手の気持ちを考える手段になります。
応用すると、自分の心理や自分を動かす指導霊?
の視点を持つヒントにつながります。

相手(あるいは己や内在神)が何を考え、狙ってて発言したのか?
これが分かることで、自分がどんな発言(または行動)をすると、
相手(己自身)に喜んでもらえるのか?

結果、あなた自身が得をしますね。
現代文の小説読解は「野生の勘」を養う訓練になるのです。

野生の勘を鍛える現代文の小説対策について、お話しします。

 

小説を書いてみる

直筆原稿だ

小説問題を解くためにまず、実際に自分で小説を書いてみましょう。
その際、ただ闇雲に書くよりは、
以下のポイントを理解して書くといい。

ポイントに入る前に一つ注意。
余計なことを考えず、5W1Hを意識しましょう。
いつ、どこで、誰が、何をした?
誰がどんな事件に巻き込まれ、どう解決したか?

技巧テクニックは考えず、
単純に何があったのかを書くようにしてくださいね。
(子供向けの童話は技巧より出来事を書いている作品が多い)

 

テーマを決める

書く前に「小説を通して自分は何を伝えたいか?」を決めます。
例えば、ブログを書いている時の自分の気持ち。

「ブログってやっぱり楽しいなあ」
「ブログを書いていて辛いなあ」

小説も「自分の主張を伝える手段」
と置くことで、適当な文章を書かなくなります。

テーマは本当に何でもいいけれど、
自分が強く思ったこと、自分が深く考えたこと。
自分が面白いと感じたものをテーマにとりましょう。

あるいは小説を通して、自分の罪や行いを告白する。
これは自分のトラウマ克服にも役立つと考えます。

 

ネタは今の自分の生活

あなたを主人公におき、自分の生活を描くといい。
慣れてきたら、母親、父親、定規や万年筆……
と、いろんなものに焦点を当てて、書いてみること。

自分を主人公にしたほうがネタに困らないからです。
己の生活を振り返るだけで、具体的なネタがでますよね。

 

最低400字(原稿用紙1枚)

小説を書く前にテーマを決めます。

テーマは先に決めてもいいし、後でもいい。

例えば、今日私は病院に行きました。
持病の湿疹を治す薬をもらうためです。
そこで、湿疹がだんだん良い方向に向かっている。
医者にそういわれ、喜んでいる自分。

これを通し、仮にテーマを
「病気も治るんだなあ」とします。

テーマを決めたら、後は今日あったことを振り返るだけ。
日記を書く感覚で構いません。

 

まだ台風が来ない曇り空。
僕は車で30分かかる皮膚科クリニックに向かった。

僕は去年から湿疹がひどく、一時は寝汗がたくさん出て、
虚弱体質になり、こう思ったものだ。

「もしかしたら死ぬかもしれない」

病院にすぐ行こうとは思わなかった。
なるべく自力で治したかったからだ。
でも、半年たって無理だとわかり、悔しい気持ちがあふれる。

初めて病院で診てもらった時、不安だった。
医者に何を突っ込まれるかわからないからだ。
叱られるかもしれない。

しかし、実際に診察してもらうと、そんなことはなかった。
注射は痛かったけどね。

「千賢さん」

回想していると、看護師の女性が僕の名前を呼ぶ。
待つこと2分。僕は医者に呼ばれた、

「光太郎さん、だいぶよくなったね」
医者は笑顔で言った。嬉しかった。

「本当ですか」
「ただ、まだちょっとカビがいるから、こいつを退治しようか」

医師の診断後、漢方をもらい、病院を後にした。

漢方を初めて飲んだとき、

「本当にこれで治るのか?
正直、お金が無駄にとんでいくだけじゃないのか?」

僕は思ったものだ。それでも続けることができた理由。
湿疹からおさらばしたかったから?

確かにそれもある。
でも、一番は湿疹を通して己を見つめること。
自分と向き合い、自分を信じて病気を乗り越えること。

ここにあったと僕は思っている。
途中、ほかの病院に乗り換えようかとも思った。
でも、最後まで信じてよかったと今では思っている。

 

実際に書いてみました。
小説を記述して終わりではありません。

 

設問を創る

 考えるんだ人は

自分が書いた小説に、問題を出します。

例えば
「Q 最後まで信じてよかったと」
この時の僕の気持ちは?

「Q 台風が来ない曇り空」
は作中でどんな役割を持っている?

このように、自分で疑問を入れます。
疑問は基本、5W1Hです。

「なぜ? どのような気持ち?」
が小説読解において欠かせない設問だと考えています。

解答するときは自分が考えていることを、
まずは紙に書き出します(主観でOK)。

その後、実際に自分で書いた小説を読み直し、
頭の中で考えている部分がきちんと根拠として存在するか?
検討していくこと。

根拠がなければ、書き足していきましょう。
この作業を毎日行うことで、小説読解力が高まり、
物事に対して疑う力や「神様の視点」が手に入ります。

 

 テーマは小説の要約にすぎない

小説はエンターテイメントとして、
単純に読んでいる人に楽しんでもらうのが基本です。

ただ、その基本にもどこかに作者の想いがあります。
作者の想いを組み取ってあげること。
評論文でいうところの「筆者の主張」にほかなりません。

筆者の主張をくみ取る方法は文章を要約します。
小説なら記事をまとめ、あらすじを作ります。

作文の例だと
「病院で湿疹を診てもらったところ、
初めは処方に疑ったこともあったけど、
最後まで信じて、治りかけてきている」

凝縮することによって、伝えたい部分が残ります。
私はこの小説を書いた時、

「病気も治るんだな」
をテーマにして書いています。
しかし、初めに決めたテーマよりも

「いや、病院を最後まで信じてよかった」
をテーマにする場合、新しいテーマを念頭に編集します。

「医者を信じてよかった」
を念頭に置きながら、もう一度小説を読み返してみましょう。
すると、読み方が初めて読むときよりも深まるはず。

なぜなら「主題」がわかっているから。
小説は主題を具体的に表したものです。

主題だけじゃ人には伝わらない。
そこで伝えやすくするために、小説を通し、
具体的に伝えようとしているだけなのです。

 

小説読解で気を付ける部分

赤ちゃんが疑問

書くことを踏まえたうえで、今度は読解に入ります。
読解で気を付けるところはセリフ、背景描写、地の文です。
この中で、最も感情が分かりやすいのは地の文。
次に会話、最後が背景描写ですね。

ただ、これらに走る前にまずはテーマを見抜くこと。
課題文の小説を読みながら、

「これは何を描いているのか?」
をはじめに意識します。

テーマが分かると、後は登場人物がどんな性格を持っているのか。
登場人物がどんな未来、どんな信念に従って生きているのか。
どんな役割を持っているのか?

流れが見えてくるのです。
これが分かるために、実際に自分で書いてほしいのです。
(ただ、継続するように。継続して成果が出る)

テーマを自分で定めることによって書く。
比喩や背景描写を描いた時、「どうして書いたのか」
自分の言葉で説明できるようにする。

すると、他人の文章を読むときに
「どうして作者はこんな表現をしたのだろう?」
考えながら読む癖がつきます。

初めて読む場合は疑問を持たず、テーマだけを追うようにする。
二度目、三度目で表現に気を配る。

まとめると

・初めて読むときはテーマをつかむ
・二度目、三度目で表現やセリフに気を配る

 

背景描写の意味

背景描写は「5W1H」と「何が起きたのか」以外、
全て主人公の人生や考えを暗示していると捉えましょう。

例えば

強風によって、窓が叩かれている。
先生が僕を呼んだ。
「ああ、僕はなんてことをしたのだろう……」

この文章に設問を置きます。
「Q 強風によって、窓が叩かれている。」
この文章がもたらす役割って何?

背景描写は正直不要です。なくてもいい。

先生が僕を呼んだ。
「ああ、僕はなんてことをしたのだろう……」
予想通りだ。先生は僕を叱った。

「叱った」と一言書けば済みます。
しかし、強風によって窓が叩かれている。
この一文があることにより、叱ったと書かなくても

「ああ、僕はこれから先生に叱られるんだな。
その時僕は先生に叱られることが怖いのかな」
予測することができます。

背景描写を入れることで、
その人がこれからどんな運命が待っているか、
どんな気持ちを代弁してくれているかが分かるのです。

なお、例文を書き変えました。

強風によって、窓が叩かれている。
先生が僕を呼んだ。
「ああ、僕はなんてことをしたのだろう……」
予想通りだ。先生は僕を叱った。

 

小説と評論文(実用文)の共通点

万年筆分解

小説読解で悩むなら、まずは自分で書いてみる。
評論も同じです。はじめは原稿用紙1枚でいいから書いてみる。

ただ書いてはいけません。
きちんとテーマを決めたうえで書くこと。
その際、構成が必要になるでしょう。

取材⇒構成⇒記事を書く
この形を取ると、評論文の読み方も変わってきます。
段落一つ一つがどんな役割を持っているか、意識します。

何となく段落を変えているうちはわかりません。
段落を変える理由を自分で述べることができて、
初めて段落がもたらす役割に気付くのです。

小説も同じ。伝えたいテーマが先にあり、
その後に人物の性格、会話、描写があります。

(実際に書く場合、段落はあまり意識しなくていい。
ただ、大まかにテーマを設けて書くと、分かりやすい)

 

心理を記述するコツ

観る

小説読解における問題は

Q ●●とはどういうことか?
Q なぜ●●は怒ったのか?

評論文の設問と同じ問題が出る一方、

Q ●●の気持ちを説明して。

文章を通し、「さらに一歩踏み込んで」
推測する必要があるため、この設問が一番難しい。
(いいかえると想像力)

どうしたら、この力が付くのでしょう?

 

出題者の狙いを知る

気持ちを答える前に確認しなければならないこと。
出題者がどうしてそこを問題にしたかを問いかけます。

例えば

強風によって、窓が叩かれている。
先生が僕を呼んだ。
「ああ、僕はなんてことをしたのだろう……」
予想通りだ。先生は僕を叱った。

Q 「強風によって、窓が叩かれたとき」
この描写からわかる、僕の気持ちを推測してください。

これについて答えるためにはまず、
背景描写がどんな役割を果たしているのか。
この文章を一度、外してみましょう。

先生が僕を呼んだ。
「ああ、僕はなんてことをしたのだろう……」
予想通りだ。先生は僕を叱った。

なくても通じますよね。
ということは僕の心理がここにあります。
ここをきちんと踏まえているか? を出題者は試しています。

主人公はあくまでも僕の気持ちを通して何かを伝えたい。
だから、そこを理解しているかどうか尋ねているのです。

 

設問条件を見る

設問は「僕の気持ちを推測して」です。
だから、答える際は気持ちに直結するか確認しましょう。
反対に、述べていないことを答えてもダメ。

例えば「なんで叱られたんですか?」
と、勝手に自分で設問を変えてしまわないように気をつけます。
ただ、文中に叱られた理由が書いてあると、
記述する際、因果関係がつかみやすくなるのです。

しかし、ここではそれについて一切記述がありません。
分かっているのは「先生に叱られた」ことだけ。
だから、余計なことを書かないようにしてください。

 

推測力のつけ方

解答する際
「先生に叱られる」じゃダメですよ。
気持ちが入っていない、ただの事実だから。

ここでもう一歩、踏み込んで考えます

文章全体の描写を踏まえたうえで、
叱られる前ってどんな気持ちになりますか?
これが「推測」する力なのです。

手がかりは
「ああ、僕はなんてことをしたのだろう……」
この言葉の意味を考えます。
どういった時、この言葉を使います?

1 嬉しいとき
2 不安になるとき
3 悲しいとき

意味が分からない場合は辞書を引きましょう。
心理について答える際、言葉の微妙な違いを定義できないと、
答える際、詰まってしまうからです。
(日常使う言葉には要注意)

すると、不安が最適になります。
一応、うれしいや悲しいときとおいて文中を読んでみましょう。

先生が僕をしかる際、どうして僕は
「ああ、なんでこんなことをしたのだろう……」
こんな気持ちを抱くのか?

強風によって窓が叩かれてうれしいとなると、
その気持ちはどこに含まれているか?
先生が僕をしかるからうれしいのか? 悲しいのか?

一つずつ検討してみると、推測力が付きやすくなります。

 

小説読解の応用

サイレントヒル2の△

小説読解は現代文攻略の手段だけではありません。
他人とお話や意見を交わすとき、メールを読むときなど、
相手の感情を読み取り、答えることは大いに役立ちます。

むしろ、相手の気持ちが分からない人は
小説を流し読みする傾向があるのではないかと推測します。
根拠の一つに私自身です。

私は小説を読んでいます。
しかし、今までの読み方はただ字面を追いかけているだけでした。
字面を通し、脳内でアニメーションを再現する読み方です。

少なくとも
「どうしてこいつは●●したんだろう」
疑った読み方はしていません。

だから、相手の気持ちを知ろうとしてもわかりません。
そこで文章を改善している時に、読み方も変えました。
すなわち、自分の中で傍線を引くようにして読んでいます。

普段から疑問を持って読む。
これが会話するとき、相手の会話を聞いて考える癖になります。

一つ例を出します。

相手が美味しい話を持ってきます。もちろん、騙すためです。
その時、小説と同じように普段から疑問を自分に作ること。

相手の話に対して
「これはどういう意味だろう」
「こいつの狙いは何だろう」

一つずつ問いかけることで、自分の中で美味しい話に乗っかるか?
それとも避けるか、境目がついてきます。
ぜひつけて、自分の身を守ってくださいね。

 

終わりに

小説を解く時、一番難しいのが「気持ち」を探る問題です。
これは文章を通して、書かれていないことを推測する必要があります。
これをすることで、推理や分析力がついてくると確信します。

受験だけのためでなく、社会に出て色々裏を見抜き、
あなた自身の成長に役立てるよう、
小説問題を解いてみてくださいね。

 

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