月曜日のザ・ボイスを聴いていたときのこと。
勝谷誠彦氏が朝日新聞についていろいろ述べていたところ、
私もつい先日読んだある新聞記事を思い出してツイート。

新聞は事実を書いているようで、思想をある方向にもっていきます。
今日はそのお話をしていきます。

 

新聞の煽り方からテクニックを学ぶ

新聞

上記画像はある新聞の見出しです。
(少なくとも産経ではありません)

「不戦の歩み 転換」(でか文字)
ここだけ見ると、いくら私が日本の現状を知っているとはいえ、
「戦争やったらあかん、安保法案は戦争に向かうかもしれぬ」
と勘違いしてしまうのです。

ポイントは大きな文字、「戦争するのか」と錯覚させる言葉
そして「事実」をきちんと書くこと。

新聞は計算しているなあと感心しました。
「事実」をきちんと書いたうえで「未来」を予測させる一言を書くだけで、
何割かの読者は新聞社が考えた意見に誘導される。

また大きな文字を出すことで、読者に衝撃を与えるのです。

他、大きい文字を見ていきましょう。
「安保法成立」これは事実です。
「集団的自衛権、行使可能に」これも事実です。
「不戦の歩み」ここまでが事実です。

「転換」この一言が未来を誘います。確かに転換はするのです。
しかし問題はここからで、不戦が転換する⇒戦争できる国になる?
結果、日本は自ら戦争する国になるか、
あるいは他国から日本が堂々と責められる国となってしまう。

※一部の政党が「戦争法案」と間違った解釈を付けたのも、
国民に論理の飛躍と間違いを起こし、焦らせるため。

東京大空襲
※ 東京大空襲、米国によって行われた事件

戦争がどんな状態をもたらすのか?
上記画像にある東京大空襲や原爆が落とされたときの日本を見れば、
誰もがこうなるだろうと思い込んでしまいます。

一言目立って書くことで、読み手が「こういう未来が来る」
勝手に推測する。だから戦争反対しか考えられない。

さらにテレビを見たときに新聞と似たような論調でキャスターらが語ったとき、
「ああ、そうだ、間違いなく危険なんだ」
自分で考えているようで、メディアの考えに乗せられているのですね。

なお、ツイッターでタッつあんがうまい表現で述べています。

また、長門の男さんも東京新聞が過去に出した記事で、
天皇崩御レベルのものを出したとか。これは感情揺さぶられますわ。
(崩御に関する画像を調べたら、産経が一番インパクトありました)

天皇崩御
※画像元はこちらのサイトから

 

不都合な事実は小見出し

後、不都合な情報(なるべく読者に知らせたくない)は記事に載せないか、
載せても隅っこに書くか。

私たちは大きな文字に目を持っていかれがちです。
また、私のブログ記事のように「太文字や色のついた部分」を人は見て、
演出をしていない、普通の文章は軽視されがちです。

私は「ここを注目してほしい」という狙いでやっていること、
もう一つは黒い中に赤があったら目立ちます。
目立つとつい、そっちに目をやりがちです。

だから細かい小見出しほど重要なことであっても、
「あ。たいしたことないんだ」と思ってしまいやすい。
今でも通用するのですね。「木の葉は森に隠そう」

 

触れてほしくない発言は「一言」

ユネスコにおいて、中国の南京大虐殺が記憶遺産登録に決定したとき、
安倍首相はきちんと批判したそうです。

※ ユネスコと南京については私の記事も参照してね

記事元:首相、南京虐殺申請に遺憾伝達 中国外交トップに(共同通信)

安倍首相階段

安倍晋三首相は14日、中国の外交担当トップの楊潔国務委員と官邸で会談し、同国が「南京大虐殺」に関する資料を世界記憶遺産に登録申請したことに遺憾の意を伝えた。楊氏は「第2次大戦に関することについては既に国際的な定論がある」と反論した。

楊氏は「歴史をしっかり認め、未来に向かって進んでいくことが重要だ」とも指摘。首相は歴史認識問題に関し「過去の不幸な歴史に過度に焦点を当てるのではなく、未来志向の関係を構築すべきだ」と強調した。

上記ツイートにある通り、安倍首相の発言は「遺憾(残念に思う)」の一言
一方中国側は会話をきちんと乗せているのです。

そのあと中国側は指摘し、日本は強調と書いてあって遺憾ではない。
遺憾の内容に触れていないのですね。

「どの部分で遺憾だったのかがわからないうえ、
首相の発言を具体的に載せないとはどういうことだ」
青山氏は怒っていました。

なぜ首相は一言で済ませ、中国側はきちんと会話を乗せたのか?
新聞社側の意見は他人の会話を「引用」という形で使う。
同時に自分と反対側の意見は触れてほしくないため、
一言で済ませて読者に想像させるのです。

あくまでも引用だから、自分たちが責められることはない。
「中国の外交担当が述べていたのですよ」ですみますもんね。

共同通信社にとって、安倍首相が述べた「遺憾の内容」は、
都合が悪い情報だったのでしょう(特に中国にとって)

裏付けとして、鳩山元首相が中国軍削減について、
共同通信はこのように書いています。

記事元:鳩山氏「近隣国も習氏に従おう」中国軍削減を称賛

鳩山スピーチ

鳩山由紀夫元首相は14日、中国天津市で開かれた国際学術会議で講演し、習近平国家主席が表明した人民解放軍の兵力30万人削減について「大変称賛されるべきで、近隣諸国もこのアイデアに従うべきだ」と述べた。

一方、安全保障関連法について「日本を戦争に参加しやすくするためだ。安倍晋三首相が時代に逆行し憲法違反の法整備をした」と批判した。

兵力30万人削減は軍の近代化を図る目的との見方が一般的。天津での会議に参加した東京財団の小原凡司研究員は取材に対し「兵力削減は、これまでの土着型の陸軍をコンパクトにし中国全域で作戦ができるようにする目的だ」と話した。

最後の「中国全域で作戦ができるようにする」という発言から、
鳩山氏は中国の軍事活動は認めているんだなあと認識。

共同通信の記事を通し、鳩山氏の日本安保法案に関しては、
「批判した」の一言でなく、きちんと内容を含んでいますね。

後、主題は習近平国家主席の兵士削減なので、
日本の安保については省略してもよいのです。
わざわざ入れるところに、鳩山元首相の名を借りて、
共同通信が引用して意見を述べているのだなと。

日本人の発言において、会話内容を省略したら、
「相手にとって不都合な事実を述べたのだな」と推測しましょう。

共同通信に関して調べたら、こんな情報が載っていました。
読者が知らない共同通信の威力
共同通信は中国でこんな報道をしている

 

人は言葉から未来を妄想する

偏向2

新聞が持つ武器は情報です。
情報は「人をある思想にもっていく」手段として使います。
持っていくために何をするか?

事実に一言憶測を加えるだけ。でも1日だけじゃ人は忘れます。
だから毎日一定の間隔で言葉を植え付けていく。
(脳に危機を植え付ける行為を教育と言う)

情報源が限られ、限られた先がみな同じ意見だと、
否応なく人はそこしか考えを持たなくなります。
反対の考えを持つには自分で情報を探すしかありません。

幸い現代社会はネットのおかげで、いろんな意見に巡り合えます。
いったんはいろんな意見を取り入れたうえで、
改めて自分で世界の状況などを確認すること。

すると現実から物事を考えられるようになるのです。

偏向3

ですが、人は能動的な行為を面倒くさいと感じて嫌う傾向があります。
受動的に生きている人ほど目の前の餌に飛びついてしまい、
その背後で待ち構えている邪悪な罠に気づきにくい。

能動的な行為は頭を働かせ、恥をかきやすく、
受動的な行為は恥をかかない代わりに何も考えない、動かない。

どちらの生き方が自分にとって良いか?
能動的に生きることこそ、痛みを味わいながらも得るものが大きい。

※安保法案に非論理的で感情と恐怖感をもって反対する人ほど、
様々な情報を自ら遮断し、都合の悪いものを見ないそうです。

賛否を考える前にまずは必要な情報や出来事をすべて知ること。
安保を知らない人はまず、こちらをご覧いただきたい。

詳細:青山繁晴氏を通して気づいた地政学

 

法案可否決に関係ない戦争

日本は再び戦争に巻き込まれるのか?
確率はあります。現に中国が尖閣領海にやってきたり、
難民の暴動が日本にも飛び火、朝鮮戦争が再開……
それ以外に予想外の方向から戦争に巻き込まれる可能性がある。

日本は1945年から武力侵攻されていない、
平和な状態であるといわれています。

戦後70年も保っていた理由の一つは日本の自衛隊、
米国との同盟関係、経済がしぶといこと、
後はSUMOUやアニメによる愛着ある文化など……

軍事だけでなく文化や国民性といった、
社会要素を支える人たちの多大な努力により、
日本にミサイルなど軍事的な方向で攻められずに済んでいるのです。

9.11同時多発テロ

しかし、世界を通して日本を見渡すと、
2010年9月7日、尖閣諸島沖で中国漁船と日本の巡視船が衝突しました。
このとき状況が悪ければ、戦争が起きても不思議じゃなかった。

また米国では2001年9月11日に、
飛行機がニューヨーク貿易センターに突っ込んだ。

何かしらのきっかけである日いきなり戦争が始まり、
他国から攻撃が加えられたということもある
わけです。

だから安保法案が可決になったところで、
「不戦からが戦争できる国へ」となるわけじゃないのです。
法案可否決に関係なく、いつどこで争いが起きても不思議じゃない。

※ 永世中立国スイスでは常に有事を想定しているとのこと。
日本も個別自衛権だけでしか対応できない場合、私たちもこうなるだろう。

 

まどわされないでね

新聞はテクニックが満載です。彼らが扱う技を分析することで、
こっそり使えばそれなりに通用するのかな?
情報を見る、扱う上での一つの指標としてお役立てください。

追記

なお、安保法案が可決されることで、「米国の言いなりになるのでは?」
という意見を私の母親が述べていました。

確かに「米国は無茶な要求をするのでは?」と思ってしまうこともある。
しかし、ひらぎさんのツイートに考え方が変わりました。
こういう戦略もあるんだなあと。

 

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著者紹介

千賢 光太郎
千賢 光太郎

ティラノスクリプトや小説家になろう、ピクシブ他で物語を書きながら、
「私が気になった事件」の裏側を作家の視点で書いているおっさん。

雷が苦手で、光を見ると頭が固まる(元から固い)。
月初めは墓参りと神社参拝を行い、賽銭箱へ1万円を入れた際、とても気持ちがすっきりした。

0歳:釧路のある病院で生まれる。暇さえあれば母乳を吸って、ご飯を4膳食べても体重が落ちるほど、母のダイエットにものすごく貢献したらしい

3歳:行方不明になり、全裸で海を泳ごうとしたところ、いとこのお姉さんに発見され、この世へ留まる

8歳:自分のお金でおもちゃのカードを初めて買い、経済を知る。なぜか父親に怒られ、家出するがすぐに見つかる。

12歳:学校で給食委員長になる。委員長として初めて全校生徒の前にて演説する際、原稿用紙を忘れてアドリブで笑いを誘いながらも何とかやり過ごし、多くの生徒に名前と顔を覚えてもらう。また、運動会の騎馬戦では変なアドリブを行い、多くの笑いを誘った。

18歳:初めて好きな人ができたけれど、告白が恥ずかしくてついにできず、別れたことを今でも根に持っている(妻となる人にははっきり言えてよかった)

21歳:大学在学中、アルバイトを始める。人手不足かつとても忙しい日々を過ごしながら「どうせなら自分から楽しいことをしていきたいなあ⇒起業って選択肢があるのか」働き方の選択肢を見つける

27歳:自分で作った会社がうまくいかず、一度たたんで都落ち。実家でとことん自分を責める日が続く。「何をやっても駄目だな、お前は」など。自分を責めても自殺ができず、体中から毒素があふれ出て苦しい日々を送る。寝るのも怖かった日々。

28歳:「このままじゃいけない」決心を決め、小学校からの勉強をやり直す。高校の勉強で躓きながらも、学び直すうちに「自分は何もわかっていなかったんだなあ」大切な教えに気づかされる。
加えて、小説やイラストなど「今までの自分が手を出さなかった分野」に手を伸ばしてみた。

29歳:「定義」と「自己肯定」こそが生き方を決めると気づかされ、不安な日々が起きても、心が強くなったと感じる。でも子供の誘惑にはめっぽう弱くなる。

自分の生き方はすべて自分が握っている。わずかな瞬間にしか現れない「自分の真実」を表に引きずり出し、ピンチからチャンスを生み出す発想や視点をブログやメルマガ他で提供中。

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